2018.04.09
スーパーマン求人を作るのをやめよう
正しい求人情報が作成できているか?
Web上に様々な求人サイトの求人情報が出回るようになり、求人企業が自ら作る求人でさえ現場のニーズを汲み取れていない形で作成されていることも多く起こるようになってきています。そんな状態では、御社にとって理想の人材と出会うことはできません。
むしろ不適切な求人情報をさらしてしまうことで、御社に興味を持っていた求職者も離れて行ってしまいかねないため、悪影響です。では御社にとって理想の人材と出会うためにはどのようなポイントを抑えて求人を作成すると良いのでしょうか?
御社にとって理想の人材と出会うために抑えるべき求人作成秘密のレシピをお教えします。有象無象ある求人情報で昨今の求人で抑えられていないのは、1点につきます。
それは、そんな人いないでしょ?というスーパーマンを求めているかのような求人を作成してしまっていることです。仮にこのように作られた求人のことをこの記事のタイトルにあるように「スーパーマン求人」と呼ぶことにしましょう。
スーパーマン求人は、これまで歴史的に日本企業がジョブ型採用に馴染みがなかったことに起因して作られています。
ジョブ型採用とは、その人に期待することを明確にし、この仕事を任せるということを明確にし、採用するスタイルです。このような採用スタイルはアメリカでは主流なものですが、日本ではあまり浸透してきませんでした。新卒一括採用文化、及び終身雇用の仕組みが幅を利かせてきたからです。
しかし、その仕組みも日本企業が世界の経済市場において、その地位を失いつつある中で、完全に崩れようとしています。経済市場において、事業拡大できていない企業が、終身雇用前提かつ年功序列型の給与体系を維持することは不可能だからです。特に栄枯盛衰の激しい、IT業界の企業群では、その傾向が顕著に見られます。
ではこのような時代の流れの変化に合わせた形で、御社が理想の人材に出会い、働くためにはどのような求人情報を提示する必要があるのでしょうか?その答えは、ジョブ型採用を意識した求人情報を作成することになります。ジョブ型採用を意識した求人とは、どのような求人を作成することになるのでしょうか?具体的なジョブ型採用を意識できている求人とそうではない求人を紹介したいと思います。実際の求人例を元にご紹介したいと思います。
巷によく出回っているスーパーマン求人例
1.エンジニアの場合
この求人で表現されている3つの要素は全て必須要件なのでしょうか?またどれか一つでも良い要件なのでしょうか?それすらもわからない求人情報になっています。このような求人に応募したいと思うでしょうか?
サーバサイド開発業務経験5年以上
フロントエンド開発業務経験5年以上
自社サービスの開発業務経験3年以上
2.デザイナーの場合
この求人に表現されている業務は、本当に1人の人に任せるべき求人なのでしょうか?高いスキルが求められる内容とそこまで高いスキルを必要としない要件が混在しており、エントリークラスのデザイナーも即戦力のデザイナーともに敬遠するような求人になっています。
フロントエンドコーディング3年経験あり
UIモック作成経験あり
Photoshop,Illustratorでのバナー画像作成経験あり
3.マーケッターの場合
そもそもどのようなKPIを改善することがマーケティング業務において求められているのでしょうか?またそのサービスを使うユーザーが日頃どのようなものに触れているのか?も見えてきません。そんな状態で、KPIの改善をするためにマーケッターとして業務を行うのは難しいのではないでしょうか?
SEOに関する知見がある方
CPAを意識したリスティング広告出稿経験のある方
ソーシャルメディアの運用経験のある方
ジョブ型採用を意識できている求人例
1.エンジニアの場合
サービスのフェーズが0>1の立ち上げフェーズなのか?それとも1>10,10>100により伸ばしていきたいフェーズなのか?によって、求められる開発経験は大きく異なります。サービスが拡大していく中で、より可読性の高いコードを書くことが求められる傾向にあります。その点も表現されており、フルスタックでなんでもできる人募集というのではなく、サーバサイド開発側でのスキルを特に求めていることもわかる求人になっています。
0>1の新規Webサービス立ち上げにおけるRuby on Railsでのサーバサイド開発業務経験がある方
2.デザイナーの場合
なんのためのデザインなのか?を明確に提示することができています。UI,UXをとにかく改善してほしいというのではなく、そのサービスの事業上の課題を提示した上で、UI,UX改善を依頼するような求人情報になっています。
スマホサイトのユーザーの登録フローにおける離脱率を下げるようなUI,UX改善ができる自社サービスのUI,UX改善経験がある方
3.マーケッターの場合
マーケッターの求人の場合、大抵の場合、ユーザーを集めるためのCPAの最適化の課題を解決するのか?それともユーザーを集めた後のLTVを最大化する課題を解決するのか?のどちらの課題解決が求められます。どちらの課題を解決することが求められているのか?を明示している求人情報になっていることが重要です。
ECサービスにおける1ユーザー当たりLTVを最大化するためのサービス内施作の提言(クーポン付与の設計経験などがあるとさらに歓迎)
実際に作成している求人情報の内容を見直してみませんか?
エンジニア、デザイナー、マーケッターの求人に関して、具体的な事例をあげつつ、即戦力IT人材採用につながる求人の作成の仕方についてまとめてみました。スーパーマン求人を作るのではなく、きちんとジョブ型を意識した求人を作るだけで、大きく御社の採用活動はうまくいくようになります。
今後より人を受け入れる、採用することは難しくなっていきます。そうなった時に、自社の求人情報がスーパーマン求人になっていないかどうか?を今一度見直してみてはいかがでしょうか?
実際に御社の事業課題に合わせて、その事業課題を解決できる人材を採用するために必要な求人情報の作成を支援して欲しいという企業様はお問い合わせください。コデアル株式会社より、一緒に貴社が理想の人材と出会えるのための求人情報作成を支援させて頂ければと思います。
即戦力DX・IT人材採用なら「テックダイレクト」
お問い合わせはこちら