2017.07.31

コデアルを通じて自社サービス「ALL-IN」を開発中!株式会社ビジネスバンクグループALL-IN事業部成田様インタビュー

株式会社ビジネスバンクグループALL-IN事業部成田様に、コデアル株式会社CEOの愛宕よりインタビューさせていただきました。

ビジネスバンクグループのALL-IN

愛宕 最初に、御社の事業内容について教えてください。

成田 弊社は2017年の2月7日で設立から20年になります。弊社では創業当初から「日本の開業率を10パーセントに引き上げます!」というミッションを掲げて様々な事業を行なっております。現在とりわけ注力しているものは、昨年2月にリリースをした、ALL-INというプロダクトです。これは、営業支援(SFA)や販売管理、給与計算、会計、グループウェアなどの中小企業に必要な業務システムを全て集約し、このシステム1つで業務を効率化することのできるサービスです。ALL-INの目標は、経営を安全な活動にすることで、成功する起業家や経営者を増やすことです。さらには、その成功した起業家や経営者をロールモデルとし、社会をより良くするために、起業や経営に挑戦する人々を増やしていく。このような好循環を生み出すことこそが、このALL-IN事業の目指すところです。

愛宕 ありがとうございます。現在、私もたまたま御社と取引させていただいていますが、それ以前から御社のことは知っていて、自分が起業したタイミングで御社代表の浜口様の著作を読んだりもしていました。現在、私もその10%まで引き上げるための一人になれているのかなと勝手に思っていますw

コデアルから応募があったエンジニアはどんな課題を解決したのか?

愛宕 コデアル経由でジョインしたエンジニアは、現在、ALL-INの開発をしているのですか?

成田 そうですね。現在1名(Yさん)の方にご参画して頂いています。Yさんには既存の機能の改修やbugfixだけではなく、新規の機能の開発にも積極的に携わって頂いております。Yさんはまだ20代の方なのですが、とても優秀なエンジニアで、ジョインしていただいてから、わずか数週間で成果を出していただきました。現在入っていただいてから3ヶ月くらいになりますが、もう今では欠かせないチームの一員となっております。社内のエンジニアメンバーからはもちろん、営業やCSチームのメンバーからも「Yさんありがとう」といった声が頻繁に聞こえてきますね。

コデアル経由で採用した方への仕事の依頼の仕方

愛宕 コデアル経由でジョインしているYさんですが、時間的には月どのくらいの時間動かれているのですか?

成田 基本的に平日の夜と、週末の1日を使っていただいております。時間は月60~80時間程度です。

愛宕 Yさんについて、ミーティングはどのようにやっているのでしょうか?

成田 週1回の頻度で、完全にリモートでやっています。appear in や hang out、最近は Zoom なんかを使ってやっていますね。

愛宕 Zoomが一番音質が良いのですが、appear inの方がURLでやりとりできて楽ですよね。実際に会うことは全くないのでしょうか?

成田 月1では実際にお会いしてMTGをやっています。普段オンラインでやっているものと内容はほぼ変わらないのですが、接点を持つ、実際に会って話す、ということも大切にしたいので。ちょっとした冗談を言ったり、今度一緒に飲みに行きましょう、みたいな雑談はそういう場でやっています。実際に1ヶ月経過したタイミングで、ALL-INの事業部のメンバーと共に一度飲み会を開いたりもしました。

愛宕 なるほど。とてもうまくコデアルを使っていただいているなという感じがします。ちなみに、勤務時間はどのように管理されていますか?

成田 YさんにGoogleスプレッドシートで実績を入力してもらっています。こちらではその閲覧権限だけもらって確認しています。完全な自己申告ですね。開始時間、終了時間、作業時間と作業内容を記載してもらって、毎月、そのまま経理に渡してお支払いしています。

成田 Yさんとの細かいやり取りは主にSlackで行っていますね。また、月曜日の午前中に、その週の稼働の予定時間をもらうことにしております。こういう細かいところが意外と重要なんですよ。2週間でスプリントを回してリリースをしているのですが、それに間に合わないとリリースから落ちてしまうんです。だから、テスト等での差し戻しについては、あらかじめ提出して頂いている稼動の予定時間を確認をした上でスケジューリングしています。

愛宕 僭越ながら、本当に上手に回しているなという印象がすごくありますね。やはり自社でALL-INのような製品を作られているせいか、仕事をうまく回す、ということ自体をすごく工夫されている印象ですね。

成田 うちのチームにはより効率的に働くために新しい取り組みにも積極的にチャレンジする文化があります。新し開発ツールを取り入れてみたり、リモートワークの比率を増やしたり、モブプログラミングなんかも取り入れたりしてます。

愛宕 そのような文化が社内にあることを、成田様のお話の端々から感じられます。Yさんのコードやタスクの管理はどのようにやっているのですか?

成田 コードの管理にはGithubを使っています。実際にタスクをお願いするときはJIRAベースですね。私と代表がプロダクトオーナーの役割を担っていて、チケットを作ったり、ワイヤーフレームを作成しています。仕様については、作成後自社のエンジニアに見てもらうようにしています。細かい設計書を作ったりはしないのですが、開発をしていくにあたってどういった情報が必要か、一度エンジニアの目を通したものをお渡しするようにしています。新しく入って頂いた方などには、そもそも業務でどういう問題が起きていて、開発する機能がどのような使われ方をして、どのように業務が改善するのかといった、業務的な背景などもイメージし易いように、お伝えするように心がけております。

成田 こちらがJIRAのカンバンボードになるのですが「仕様未確定」「TODO」「in Progress」「in Review」「QA」「DONE」とあって、最初は全て「仕様未確定」に入れます。その後、弊社のエンジニアを経由して「TODO」に行きます。これは着手可能という扱いになります。週1のMTGで仕様を共有し、着手状態になったら「in Progress」になります。「Review」はコードレビュー中の状態ですね。そして終われば「DONE」になります。

愛宕 タスクを分解して、詳細設計のような形に落としてYさんに渡すのはエンジニアがやっているのですか?

成田 2週間の開発スプリントの前に、仕様設計側とエンジニアで、仕様の擦り合わせの時間を設けているんです。こちらで要件と仕様をエンジニアチームに全て伝えて、開発目線で仕様のレビューを行なっております。その後、問題なければ、エンジニアチーム全員で1日かけて詳細設計を作るんです。そこで出来たものを開発スプリントにあげる、という流れですね。

愛宕 とても洗練されていますね。同じように、デザイナーのメンバーとやっていく場合の工夫なども教えていただけますか?

成田 仕様側の話なので、私とデザイナーとでミーティングを行います。作成したワイヤーフレームを全てデザインに落としてもらうと時間がかかりすぎてしまいます。そのため、デザイナーには、「タブはこういう感じ」「保存ボタンはこの位置こう」「色はこのパターンで」、というようなUI/UXのルールやデザイン部品を作ってもらうようにしております。そのルールや部品を組み合わせて、私の方でワイヤーフレームを作るようにしています。こうすることで、デザインフェーズの時間をかなり短縮できるようになりました。デザイナーには実際のデザイン作業以上に、そうしたルール作りや部品作りをやっていただいております。

成田 代表や私がこういうものを作りたいというイメージを、部品を組み合わせてある程度こちらでワイヤーを作成する。そしてデザイナーにレビューしてもらう。イメージ通りの部品やルールがない場合は追加で作ってもらいます。
デザイン時に使っているツールもいくつかあります。Sketchでデザイナーにはどんどん部品やルールを作っていってもらい、そこから抽出した部品をZeplin にあげてもらっています。それを元にCacooでワイヤーをつくる、という流れになります。Zeplinのアカウントはエンジニアにも共有をしていて、作成時にカラーやマージン、線の太さなど細かい情報をとってもらうようにしています。

愛宕 ぜひ弊社でも見習いたいです。こういうツールを使って、こういうやり方でやろうよという話は、どこから話が上がってくるのでしょうか?

成田 それぞれの作業を担当しているメンバーからですね。有料のツールが必要であれば代表に直接言って承認を取ります。上から決めるというより下から自然発生することが多いですね。

ビジネスバンクグループにおけるリモートワークとは?

愛宕 ここまで、個別具体的に仕事を進める上での様々な工夫をご説明いただきましたが、どういう姿勢でいれば、御社の中で実践されているような工夫が生まれてくると思われますか?

リモートーワークや、副業での限られた時間といった制約の中で、うまく回せる会社もあれば、なかなか難しい、という会社もあります。そうした中で御社はとても上手に回せていると感じます。

成田 正直、リモートであるとか、副業である、というのは手段の一つでしかないと思っています。目的はなんなのかと考えると、我々の場合は、大きなところでは「日本の開業率を10%に引き上げます!」というミッションであり、そのために中小企業に経営を安定化させるためのシステムを提供したい、ということだったりするわけです。そうした目的のために、我々は日々仕事に取り組んでいます。ユーザーに価値あるものを作る。その目的を達成できるようなコミュニケーションや働き方を心がけ、考えていると色々出てくると思いますね。もう少し言うならば、そういう風にユーザーに届けるべき価値は何なのかがわかっているプロフェッショナル意識の高いメンバーを採用できるかが大切だと思います。

愛宕 とても共感します。ユーザーに価値を提供するための、自分の役割を明確に認識している。そういう人たちと働くためのツールとして私たちもコデアルという製品を作っているし、そういう人達に使って欲しいって思っています。

ユーザーに価値提供したい。それを実現するようなソフトウェアを作りたい。実現できる人に関わってもらいたい。そのために、そういった人たちが実際に関われる働き方ができるようにしようよ、っていう流れですよね。

成田 そうですね。なので、リモートワークはダメだとか、副業だから採用しないとかいうのはナンセンスで、必要に応じで色々なやり方があると思っています。

今後のコデアルに改善を望む点は?

愛宕 もし、知り合いの方にコデアルを紹介するとしたら、何といって紹介しますか?

成田 他のサービスでは会えないような人に会えるサービス、というのが今使っている印象ですね。人材紹介系のサービスは結構色々試したのですが、コデアルから来る方はプロフェッショナルな人、ユーザに価値を提供することに目が向いている方が多い印象です。稼ぎたい、というよりは空いてる時間で成長したいとか、社会に価値を提供したいという意識をより強く感じますね。そうした方は、弊社ともマッチしているんです。

愛宕 ありがとうございます。その他に改善した方が良い点などがあれば教えてください。

成田 自分は採用だけでなく、仕様の検討やマーケティングの活動もやっているので採用には自分の時間の一部しか使えません。そうすると、たくさん登録されている人がいても、実際に応募してきた人しか見れない。そういう時に、良い人材をプッシュして頂けるとありがたいですね。気になったのは、むしろ今後の展開ですね。これからコデアルのサービスが拡大するに従って、コンセプトに合わない方が入ってくるとか、そういうところを気をつけてほしいなと思っています。御社では利用者のターゲティングや、集め方の部分で工夫があったりするんでしょうか?

愛宕 ご質問ありがとうございます。私は個人的に、Apple、SONY、Dysonといった会社が大好きです。これまでになかったような体験を届けるような製品を、プロフェッショナルとして届けようとする人たちがプロダクトを作っている会社が大好きなんです。もちろんこれらの会社が提供している製品も大好きです。

そして私たちコデアルという会社もそういった会社でありたいですし、今ご利用頂いているコデアルという求人サービスも、クリエイティブでプロフェッショナルな人達が働くを選ぶときには、コデアルを使いたいと思うようなものにしたいと願っています。そこから、コデアルに付けるべき機能や、求人案件に記載できる入力項目を決めていっています。

たとえば、リモートワークが週1以上認められている求人しか載せない、とコデアルではさせて頂いているのもそういうところが根底にあるんです。オフィスで管理されていないと仕事ができないだろう、というようなところでは働きたくない、クリエティブでプロフェッショナルな人達ならきっとそう思うはずだ、みたいな。

成田 製品に対して強くこだわられているのだろうなというのは、コデアルを実際に使った上で、愛宕さんとこの場でお話をさせていただいていると、強く感じますね。

愛宕 ありがとうございます。私達の会社の掲げるミッションは、「すべての人たちにリモートワークを。」なので、コデアルをこれからもより良い製品に改善していけたらと思います。

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