2026.01.21
~文系出身からフルスタックエンジニアになるまでの軌跡~新明さんに学ぶエンジニアの成り方

文系出身・未経験からエンジニアの世界に飛び込み、会社員とフリーランスを並走。現在は完全独立し、開発業務に加えて講師業や海外在住での案件参画など、多様なチャレンジを続けている。
本インタビューでは、エンジニアを志した原点から、キャリア初期の試行錯誤、独立を後押しした転機、海外在住という環境での働き方、そしてフリーランスとして長く働くための考え方までを、5つのテーマに分けて詳しく伺いました。
【文系・未経験からエンジニアを志した原点】
テックダイレクト阿部:まずはエンジニアになろうと思ったきっかけから教えてください。文系出身とお聞きしましたが、未知の世界に飛び込むうえで不安はありませんでしたか?
新明さん:不安は正直かなりありました。ただ、それ以上に「このままでいいのか」という気持ちの方が強かったです。就職活動をしていた頃、フリーランスやリモートワークといった働き方を目にする機会が増えており、時代が確実に変わってきていると感じていました。
もともとパソコンを触るのが好きで、投資のチャートを眺めたり、数字やロジックを考えること自体は苦ではなかったため、自己分析を進める中で、「社会人になるなら、将来性があって、手に職が残る仕事がいい」と考えるようになりました。
IT系企業の合同説明会に参加した際、初めて「SE」という職業を具体的に知り、「これなら文系出身でも努力次第で勝負できるかもしれない」と感じたのを覚えています。そこから未経験でもエンジニアとして育ててくれる企業を中心に就職活動を始めました。
【会社員×フリーランス並走で築いたキャリア初期】
阿部:実際にエンジニアとしてのキャリアは、どのようにスタートしたのでしょうか?
新明さん:新卒で社内SEとして入社し、HTMLとCSSから学び始めました。最初は本当に基礎中の基礎で、コードを書いては直し、また書き直すという毎日でしたね。
同時にフリーランスとしても活動を始めました。理由は単純で、経験値をとにかく早く積みたかったからです。会社の業務だけでは触れられる範囲に限界がありますし、スピード感も足りないと感じていました。
阿部:フリーランスとしてはどのような案件を受注していたのですか?
新明さん:フリーランスではWeb制作案件が中心で、「選ばれるためには何が必要か」を常に考えて仕事をしていました。その結果、コーディングだけではなく、デザインから実装までを一気通貫で対応できることが強みになると考えたのです。
最初は大変でしたが、会社員とフリーランスを並走していたからこそ、短期間で多くの失敗と成功を経験できたと思っています。
【独立を後押しした転機とフルスタックへの成長】
阿部:会社員とフリーランスの二足の草鞋から、完全独立に至ったきっかけなどはあったのでしょうか?
新明さん:社会人2年目に入った頃、フリーランスとしての収入が会社員の給料を安定して上回るようになりました。それが一つの分かりやすい判断材料でしたね。
もう一つ大きかったのが、新卒エンジニア向けの外部講師の依頼をいただいたことです。実は依頼された内容は未経験の領域だったのですが、教材を事前に共有してもらい、半年ほど勉強をしたうえで講師として登壇しました。
文系出身で未経験だった自分だからこそ、「どこでつまずくか」「何が分からないか」を想像しやすかったのは強みだったと思います。教える立場になったことで、自分自身の理解も一段深まりました。
また、同時期に参画したベンチャー企業の案件は、いわゆる炎上プロジェクトでした。環境は厳しかったですが、フロントエンド・バックエンド・インフラと、役割を問わず関わらせてもらえた経験は、結果的にフルスタックエンジニアとしての基盤になっています。
【海外在住での案件探しとSESという現実的な選択】
阿部:現在は海外に住みながらエンジニアとして活躍しているとお聞きしましたが、案件の獲得などを含めて苦労されたことはありますか?
新明さん:海外在住になると、時差や契約条件の関係で、一気に選択肢が狭まります。受注していた案件の契約期間が終了すると、また案件を獲得しなければなりません。
次の仕事が見つからないときは正直かなり焦りました。「このままでは新規の案件が見つからないかもしれない」と思い、AIを使って自分の状況に合いそうなサービスを徹底的に探しました。その中で見つけたのがテックダイレクトです。
テックダイレクトではSES企業とのやり取りが中心ですが、僕にとってはそれが合っていました。企業との直接交渉や条件調整が得意ではないので、営業や調整をプロに任せ、自分は開発に集中できる。その割り切りが精神的にも非常に自分に合っていると思います。
【テックダイレクトの利用とフリーランスとしての現在地】
阿部:テックダイレクトを利用されている中で多くのスカウトをお受けになっているとお聞きしました。実際どれくらいのオファーがあるのですか?
新明さん:多い時で月に14社ほどありました。すべてに目を通しますが、見るポイントは「テンプレかどうか」です。たとえ定型文でも、「このスキルを見て連絡しました」という一文があるだけで、印象は大きく変わります。
テックダイレクトのスカウト機能は、案件獲得の手段であると同時に、市場からどう評価されているかを知る指標でもあります。声がかかることで、「今の自分の立ち位置」を客観的に把握できるのは、フリーランスにとって大きな価値だと感じています。
阿部:ここまでご自身の経歴をお話いただき、ありがとうございました。最後に、フリーランスとして長く働くために大切にしていることを教えてください。
新明さん:すべてを自分で抱え込まないことですね。苦手なことは無理にやらず、任せる。その代わり、自分が価値を出せる部分に集中する。
文系・未経験からでも、環境の選び方と積み重ね次第でキャリアは十分に切り拓けます。このインタビューが、これからエンジニアを目指す人や、次の一歩を考えている人の参考になれば嬉しいです。
まとめ
新明さんのキャリアは文系出身という知識のほとんどない状態からスタートしました。持ち前のコミュニケーション能力を活かしてチャンスを広げ、目の前の仕事で得た経験を確実に吸収することで、着実なステップアップを実現してきたことがわかります。
これからエンジニアを志す方、エンジニアとしてより技術を磨きたい方にとってはとても参考になる経歴だったのではないでしょうか。
新明さん、貴重なお話をありがとうございました。





