2025.01.14

フリーランス活用の成功事例:丸紅 ✕ ワーカー特別対談 エンタープライズ企業がテックダイレクトを選んだ理由とは?(前編)

今回はテックダイレクトの利用を通じて課題解決に成功した丸紅株式会社芹川さんと、フリーランスとして丸紅株式会社の案件を担当されているエンジニア柏村さんとの対談をお届けします。
対談では、テックダイレクトを利用してフリーランス採用への門戸を開いた丸紅株式会社芹川さんの想いと、プロジェクトで活躍する柏村さんの本音をクローズアップしました。(前編/後編)


丸紅株式会社 デジタルイノベーション部 
総合商社ならではの広範なネットワークと豊富なノウハウを最先端のデジタル・テクノロジーと掛け合わせることで、分野や業界を問わず縦横無尽にDXを支援している。特に、”内製組織によるアジャイル開発によるクイックな実装”を強みとしている。

丸紅株式会社 芹川(せりかわ)さん
2022年 東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。情報理工学修士(数理最適化に関する研究)。大学院修了後、丸紅株式会社に入社。入社後は、物流関連最適化システムの開発や、生成AIを活用したグループ会社向けChatbotアプリの開発など丸紅グループを横断したプロジェクトに参画。
エンジニア 柏村(かしむら)さん
フルスタックエンジニア・ソリューションアーキテクトとして、システム開発や AI を始めとした最新技術の導入・検証など、様々なプロジェクトでデジタル面から企業の発展を支援しているフリーランスエンジニア。フリーランスとしての働き方を追求中。
丸紅社の背景

  • 丸紅グループ内でのデジタル案件が量的に増え、質的にも高度化していく中で、社内の人的リソースのみでは対応が難しい状況になり、外部からのリソースも活用する必要があった。
  • 業務要件や顧客ニーズの日々の変化に追随した対応を行うため、少人数且つ柔軟な形での開発が可能なチームが必要であった。

フリーランスの採用で柔軟な開発体制を実現

早速ですが、自社プロジェクトにおいてフリーランスを採用しようと考えたきっかけはなんですか?

芹川さん(丸紅株式会社):弊社が取り組んでいるDX案件は、「銀行のシステムを作りたい」というような、事前に明確かつ大きな最終ゴールが設定されているわけではなく、プロジェクトを進めていく中で変化する条件に柔軟に対応していく必要性のあるものでした。

そのため、少数精鋭によるスモールスタートの実現と、スキルミスマッチのリスクヘッジを可能とする「フリーランス採用」が理にかなった形態だと考えました。

数あるサービスの中で「テックダイレクト」を選ばれた理由はなんですか?

芹川さん(丸紅株式会社):複数のサービスを検討しましたが、契約が複雑であったり、ワーカーさんとの間に運用会社(エージェント)が介入するケースがあったり、採用コストが高額であったり…

ワーカーの経歴・得意分野・条件が公開されたプラットフォーム上で、チャットで直接コミュニケーションが取れるテックダイレクトがベストなサービスだと判断しました。

ダイレクトリクルーティングのコツは具体的な理由を添えたスカウトメッセージ

テックダイレクトではどのようなワーカーさんをスカウトしていましたか?

芹川さん(丸紅株式会社):フルスタックエンジニアの方をメインで探していました。我々が抱えるプロジェクトの殆どでは、インフラ、フロントエンド、バックエンド、デザイン、運用のように、各メンバーが専門分野に閉じた業務を行っていただく形態は合わないと考えておりました。
個々のメンバーが特定のスコープに閉じず、プロジェクト全体を俯瞰したうえで、成功に向かって稼働いただけるようなハイスキルな方を中心に探していました。

柏村さんとの出会いは?

芹川さん(丸紅株式会社):結果的には、あまり悩まずにスカウトしました。経歴やスキルを拝見したところ、AWSへの高い専門性や、解決策の提案や実現を強みとしているところが記載されており、こちらのニーズを満たせることは明らかでした。また、全てのワーカーさんからメッセージが返ってくるとは限らないため、「まずは送ってみよう」という感覚もありました。15名にスカウトメールを送付し、数名の面談を経て柏村さんを採用させていただきました。

スカウトメールを受け取った柏村さんの感想はいかがでしたか?

エンジニア柏村さん:丸紅社にソフトウェア開発のイメージがあまりなかったとので驚いたというのが第一印象でした。

芹川さん(丸紅株式会社):確かに、丸紅株式会社としてソフトウェアを開発したプロジェクトはまだ少なく、エンジニアの方に「ITに知見のない人がスカウトを送ってきているのではないか」という疑念を抱かれないかという不安はありましたね。

エンジニア柏村さん:その点最初は戸惑いがあったのですが、スカウトメッセージに「柏村さんのこのような経歴が生かせそう」だったり、「今このような課題があって力を貸して欲しい」といった具体的な内容があったので、興味が湧きました。

芹川さん(丸紅株式会社):おっしゃる通り、柏村さんの経歴を見たうえで、個別にメッセージ内容を考えて送ったというのはあります。

この点はダイレクトリクルーティングを行う上でのコツかもしれませんね。

私自身も以前とあるSNSでスカウトを受けた際に「このスカウトのポジションは自分じゃなくてもよいのではないか?」と感じた経緯があったため、同じような印象を持たれないように配慮しました。

エンジニア柏村さん:フリーランス側も案件を選ぶ際に、なんとなく「こういう案件です」という概要のみだと、実際にどのようなポジションに就くのか想像がつかないですし、ミスマッチも怖いんです。

スカウトメッセージや面談を通して業務や期待する内容を具体的に説明頂けたのはとても好印象でした。

対談の様子

即戦力のフルスタックエンジニアが参画。経験を踏まえた提案でプロジェクトを推進

柏村さん参画後の成果を教えてください。

芹川さん(丸紅株式会社):ほぼゼロから開発を始めている中で、今まさにプロジェクトの進行に携わっていただいています。

当初期待していた通り、変化する顧客ニーズを柔軟に受け止めつつ、速いサイクルでデリバリーすることができている状況です。

フリーランスの方も様々な方がいらっしゃって、私がお願いしたいと伝えたことをそのまま実行する方もいらっしゃいます。

一方で、そこに留まらず、「本当にこの機能は必要なのか?」「この機能も合わせて搭載したほうがユーザー体験がよくなるのではないか?」とご自身の経験を踏まえて提案してくださる方もいらっしゃって、柏村さんは後者であり、プロジェクト成功に向けてとても心強い戦力になっていただいています。

後編ではエンジニア柏村さん目線から、丸紅社のプロジェクト参画までの経緯にスポットを当ててインタビューを行っていきます。

後編につづく

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