【コデアル 活躍者インタビュー】鈴鹿 順子さん
<プロフィール>
埼玉県在住。Webデザイナー兼マーケッター。
東急ハンズ、ぐるなび、GMOコインなど複数の会社にて正社員や業務委託としてジョインした後、2019年10月現在は正社員として株式会社Housmartに参画中。
社員と業務委託の違いは「人生賭けるか賭けないか」
– 業務委託として長年活躍されたのち、今は正社員として働かれていますね。その違いはどこにあると思いますか?
社員と業務委託は「自分の人生を賭けるか、賭けないか」という違いだと思います。業務委託だと他の案件も抱えている状態になるので、ONとOFFの区別はかなり明確だったんです。今は社員として会社の理念のために働いているので、家に帰ってからも仕事のことやネタを考えていますね。
副業としてやっているときはやはり、クライアントさんに喜んでもらうことが第一の目標になります。会社全体の理念から考えて自分の仕事のあるべき姿とか、サービス全体の理想像を考えることは、あまりなかったんですね。ところが社員になると、長期的に理念に向かっていくことになりますから、社員も自分の人生賭けてやるべきだな、と。そこの心意気が全く違うと思います。
– 逆に、業務委託として意識すべきだと思うことは何ですか?
まずはスケジュール管理ですね。複数のクライアントさんを抱えることになるので、自分ができる範囲をきちんと把握していないと無理をしてしまって「他の仕事のせいで、できませんでした」となります。それは許されないですし、良いものもできません。なので時間管理が必要ですし、出来ないなら「NO」と言わないといけません。断ることはなかなか怖いんですが、きちんと伝えることで生まれる信頼感があると思っています。
また、コスト意識も持つようにしています。例えば、私が普段から作っている広告バナーは、何万円もかけて作るものじゃないと思うんです。デザイナーの業務委託ということは、そこに制作費という時給が発生していることになるので、何時間もやっているともったいない。なので、この広告バナーからどのくらいの成果を上げたいのか?という数字面も意識して作るようにしてます。
気をつけるべきなのは「コミュニケーション」
– 普段の広告クリエイティブの作り方で意識されていることはありますか?
納期と、どのくらいのコストをかけるべきかを常に意識しています。納期が近いのなら、作り込んでいる暇などはないので。ところが、よくよく話を聞いてみたら実はその納期は伸ばせるものだった、というパターンもあるので、どの媒体でどういう目的でやりたいのか、は事前に確認しますね。
あとは全体の想定コストによって、クリエイティブの作り込みの質が変わってきます。試しにちょっと実験したい、ぐらいならあまりコストをかけるべきではないです。そのような場合、デザインでコストをかけないようにして、赤字にならないようにしないといけません。逆に「ここからは絶対に取りたい」というクリエイティブだときちんと作る必要があります。納期を伸ばす、という提案をすることもありますね。
– コストや媒体などの詳細は、業務委託で入られた時は見えていましたか?
いいえ。案件に対するコスト感や目標数値的なものは、業務委託の身からすると見えていないことが多いんです。業務委託との仕事に慣れていない会社さんだとそういう意思疎通ができなかったりする場合もあります。
弊社Housmartの場合は、電話もしくはテレカンで直接コミュニケーション都度とらせていただいてましたので、お互いの齟齬が生じることなくスムーズに案件をこなすことができました。やっぱり、そこは良いものを作るためにもコミュニケーションが重要になってくるポイントだと思います。
コデアルを通じて得られた、一生モノの出会い
– 業務委託から社員になられていますが、最初のきっかけから教えてください。そもそもの業務委託求人を探し始めた経緯は何だったのでしょうか?
求人を探し始めた理由は、時間が空いたからなんです。もともと業務委託として働いていた会社から、別の会社に業務委託として移った際に、自分で使える時間が増えたんですね。インハウスデザイナーは会社内で黙々と作業をしがちな立場で、ずっと同じ会社の仕事をしていると視野も狭まってしまいます。なので「自分のスキルアップの為にも役に立つだろう」と思い、業務委託案件を探しはじめました。
– なぜコデアルで契約に至ったのですか?
副業を探しはじめた時に、複数のサービスに登録したんですが、コデアルの案件の質が最も良かったんです。それと「週1」「フルリモートOK」というのが意外となくて…。あと、結構他のサービスだと契約前提の応募しかできないんですが、コデアルは「気になる」機能があって、気軽に押せたりとか。あとは他のサービスでは話を聞いてみたら、後から違う条件を提示されたこともありましたね。コデアルではそのような、違う条件を提示されたりした経験はないです。
– 現在働かれている、株式会社Housmart様と契約に至ったのはなぜですか?
株式会社Housmart様の求人の詳細を見た時に、事業としてやろとしていることが面白そうなのと、「そうだよね」という共感する部分がすごく大きかったんです。なので詳しく話を聞いてみたところ、やはりというか、大きな違和感はなかったので契約になりました。その際のギャップもなかったですね。最初に求人票に書かれていたことと、実際の契約条件で違いもありませんでした。なのでいい会社さんだな、と思いました。
– 契約後から社員までの変遷はどのように?
業務委託として契約を結んだ後、まずは簡単な広告用バナーを制作したりと、ライトなお仕事から入りました。最初の発注はSlackと電話でのやりとりでしたね。温度感も伝わりやすかったです。仕事の受発注に使うツール類なども整っていて、自然とスーッと入っていけました。
仕事以外の面でも、分け隔てなく接して貰えたのは嬉しかったです。私は最初は身構えていたんですが、社員の方から「こんど社内でイベントやるから来ない?」と誘って頂けまして。その後は週に一回、無理のない範囲でオフィスに来て打ち合わせすることになったんですが、全く強制ではなかったです。契約から二週間後くらいには、既に対面で会っていましたね。
その後、頂いた仕事に慣れたこともあり、任される仕事量と時間が増えていきました。当時の私はもう一つ別の会社さんとの契約もあったのですが、無理のない範囲で業務量を調整しまして。実際に仕事をしているうちに信頼関係もできましたし、仕事内容も面白いな、と思うようになりました。そのタイミングで、社員化のオファーを頂いたんです。最初の契約から半年くらいが経っていました。
– そこで承諾された、と?
いいえ。その時は「実はいま、業務委託としてもう一つの会社さんとも取引があるので、時間をください」というお話をしました。するとその一週間後くらいに、代表から直々に「お話があるので時間ありませんか」と。そこで代表と実際にお会いして、一時間くらい話をしたら…感銘を受けたんです。自分が考えていることと共感する部分がすごく多かったですし、信念に基づいてやっていらっしゃることが伝わりました。なので年収面がマッチさえすれば行こう、という意思がそこで固まりました。
– 年収面がマッチすれば、というのは?
実際にはフリーランスってお金は沢山もらえますよね(笑)。税金で持っていかれるにしても、手取りは多い。それに社員化したらもう一つの仕事もできなくなるので、金銭的には減額なわけです。なのでその点は不利になりすぎないように、きちんと交渉しました。最終的には福利厚生や年収面などで互いで歩み寄って、雇用契約をすることになりました。
– 今の株式会社Housmart様の充実度は?
理念にきちんと向きあっている、良い会社だと思っています。うちの会社は、誰かが会社の愚痴を言うとかないんですよ。それって本当に珍しいですし、素晴らしいことだと思っています。こういったご縁を頂けたのは本当に有り難いことだと感謝しています。