今回は「すべての人にスタートアップを」をミッションに、スタートアップ、ベンチャー企業に特化した支援事業を展開している、PERSONAL VENTURE CAPITAL.LLC 代表チカイケ 秀夫さんと「働くをもっと自由に」のビジョンを掲げ、即戦力の複業求人サイト「コデアル」を運営するコデアル株式会社代表愛宕のインタビュー対談です。
活躍する場が違っても同じ想いを掲げる両者が語るこれからの働き方についてご紹介します。
現在の仕事の軸
コデアル株式会社代表取締役 愛宕(以下、愛宕) チカイケさんが取り組んでいらっしゃることについて教えていただけますか?
PERSONAL VENTURE CAPITAL.LLC 代表チカイケ(以下、チカイケ) 「すべての人にスタートアップを」という言葉をミッションにし、2008年よりGMOグループにてベンチャー企業の立ち上げやグループ内ブランディングを経験してきました。その中で“世界一の社員食堂”というテーマでGMOの社員食堂「GMO Yours」のブランディングを経験し、改めてブランディングの大切さを知り、現在の事業の軸にもなっています。スタートアップが好きなのと、もっと小さい段階でもスタートアップの手伝いができないかという想いがあって独立しました。
愛宕 チカイケさんは、現在スタートアップやベンチャー企業のブランディング支援をメインにやられてると思うのですが、具体的にはどのくらいの社数お取引をされているんですか?
チカイケ そうですね・・・。累計で大体50社。ですが、同時進行できるのは10社が限界です。一時は20社とかやっていましたが、それぞれの企業様をしっかり理解できないので、10社と自分の中で決めています。
愛宕 10社ですか!多いですね。ちなみにどうやってその10社の企業様のブランディング支援をこなしているんですか?
チカイケ そうですね。大体は打ち合わせがメインになります。その際に今の問題点はどこだ?という部分を徹底的に洗い出します。具体的には「GMAP」を基にして、今企業というのはどういう状態にあるのかをヒアリングしながら進めていく感じですね。大体の企業様はサービスを持っているので、競合とかと価格競争などになってしまうので、会社を立ち上げた原点は何か?という部分もヒアリングします。
最近はPRの分野をよくやらせてもらっていて、誰に対して何を発信したらいいのか、という部分は企業様自体もわかっていないことが多いので、「サービスの部分は立ち上げた想いのある担当者の方がやってください」「ブランドに関しては全員でやってください」というようなアドバイスもさせていただいています。
愛宕 なるほど。想いある方を応援したいという気持ちが強いんですね。
チカイケ流の働き方
愛宕 打ち合わせがメインとおっしゃっていたのですが、現在お取引されてる企業様は全部東京にあるんですか?
チカイケ 大体は東京です。しかし私自身も火曜・水曜・木曜は東京にいるんですが、その他の日は逗子で仕事をしています。また地方とか海外に行くこともありますが、基本全部オンラインでできるような環境は整えてあるので、どこでも仕事ができる状態です。
愛宕 SlackとかZoomを使ってですか?
チカイケ そうですね。使いますね!
愛宕 打ち合わせで事業の方向性が決まるかと思いますが、実行に移すとき・・・例えばプレスリリースを出すときなどは企業様側に任せちゃうんですか?
チカイケ それは相談ベースです。基本的に私がやっているのは、MI(マインド・アイデンティティー)。思想を統一してきちんと言語化する部分とロゴなどのヴィジュアル的な部分とPRのコミュニケーションの部分なので、そのリソースが企業側にあればそれを使うようにしますし、なければ自分の方のパートナーのリソースを使うようにしています。
愛宕 ちなみに今は社員の方は何名くらいいるんですか?
チカイケ 今は1名です。あとはパートナーの方が結構いるので。今回の取材の日の決定時のときにもお世話になったスケジュール調整の方もいるので。(笑) 私的には、“社員”という考え方はもう古いかなぁ・・・と思っているので、社員ではなくてお互いに良い形という部分を検証している現状ですね。
愛宕 パートナーの方は大体何名くらいいらっしゃるんですか?
チカイケ デザインやライターの方など合わせて10名くらいですかね。
自分の人生はコントロールする
愛宕 チカイケさんから見て、パートナーさんのようなフリーランスの方々が昨今増えているのはなぜだと思いますか?
チカイケ 自分が独立した理由の一つでもあったのですが、会社に依存してしまうと、自分の人生も会社の業績などに左右されてしまう。自分でコントロールできる部分が少ないので、それなら不安定にはなるかもしれないですが独立した方が、コントロールできる部分が増えるので、その方がいいのではないかと思っています。
愛宕 働く場所や時間、働き方のコントロールもできていますか?
チカイケ おっしゃる通りですね!自分が上司なので、自分が良いと言えば基本何でもOKなので。あとは自分が応援したい、働きたい方とご一緒できる点がやはり一番大きいですね。
愛宕 ちなみに現在、パートナーさん方との契約の手続きってどうされていますか?
チカイケ ちょうど今その話しを進めていまして、そういった契約面に関しても得意なパートナーの方にお願いしようかなと思っています。
愛宕 なるほど。いかに自分が苦手な部分を減らして、得意とする部分の時間を増やすかですね!
チカイケ 日程調整とか請求関連は弱いので(笑)自分が独自な感性を発揮できる時間をなるべく増やし、集中したいと思っています。
独立してよかったこと
愛宕 独立してからこの働き方でよかったと実感したことはありますか?
チカイケ そうですね。自分が独立したときに決めたことがありまして。それは、好きな人と好きな仕事で好きな時間に働くこと。
愛宕 なるほど。素敵ですね!
チカイケ 今はちょうど好きな場所で仕事ができるように、色々施策はしています。会社だと嫌いな上司と仕事をしなければいけないですし、よくわからないクライアントもいますし(笑)。今は、同じ想いある取引先やパートナーさんとしか仕事はしないと決めているので、自分で相手を選べるというのはいいですね。
愛宕 今、逗子でお仕事をされる施策を考えているとおっしゃっていましたが、逗子にこだわっている部分はあるんですか。
チカイケ もともと海とか山とかある場所に住みたくて。鎌倉の不動産屋に行ったら、「観光地なので人が住む場所がない」と言われまして。逗子の方が始発だし1本で行けるからとおすすめされ、逗子にしました。
愛宕 逗子って東京までどれくらいかかるんですか。
チカイケ 1時間くらいです。私自身、1時間圏内なら許容範囲だったので。また働く環境としても、コワーキングのスペースも最近増えているんですよね。もともとは少なかったんですけど。近頃面白い方々が逗子に引っ越して来ていて、そういう場所も増えつつありますね。
最近ですと、コミュニティも出来つつあって、「逗子アートフェスティバル」があり、それに今回関わって、色んな面白いことをやられている方々お会いしました。
今後の働き方
愛宕 チカイケさんは今後の働き方はどう変わると思われますか?
チカイケ 3年前から組織はコミュニティになって、仕事はプロジェクト化していくと言っています。一つの組織でリスクヘッジしてくよりは、まずは一つのコミュニティに入ってやっていくというのが増えていくと思いますね。仕事に関しても、会社でタスクごとではなく、プロジェクトがあって目的とゴールが明確化して、社内外問わず色んな人が入ってくると思います。
愛宕 3年前からおっしゃっているということですが、チカイケさんから見ての現状はどうですか?
チカイケ こういうものは5年や10年で変わっていくものなので、やっとチラホラ出てきたなって感じています。自分のTwitterでも組織の中の人でも尖ったことを言っている方が増えてきていますね。なので、これからパラレルキャリアの実装部分に入っていくと思いますね。コデアルさんもそういうサービスだと思いますし!
愛宕 なるほど。以前からチカイケさんとお話しをしてみたいと思っていたので、今日は本当にありがとうございました!働くがもっと自由になるように、コデアルも頑張りたいと思います!