宮城さんが取り組んでいること
エンジニアのコミュニティ「E2C(エンジニアセカンドキャリア)」運営をしています。フリーランスになるのは難しくない。現実問題として、エンジニアとしてのスキルを使って何をしていくのか?のほうが難しいと思っています。
ITスキルはすごいスキルなのに、それをうまく活用できてない人が多いと個人的に感じていました。そこで、自身のITスキルを活用してどのように活かせるか?という行動する機会を与える場を提供しています。エンジニアによっては講師としての道を歩み出す方もいます。
また新しいサービスとして、アテンダーという地域活性化を促すサービスを作っています。アテンダーは、現地の魅力を直接現地の人や地域盛り上げ隊や旅プロとして活動している方々にアテンドしてもらえるサービスです。ガイドブック、ツアーのパックでありきたりなプランではなくて、ローカルな人が提供できるサービスです。このサービスをコミュニティメンバーのエンジニアで開発しています。
エンジニアのコミュニティでは、集まって飲んだり、バーベキューをすることもあります。勉強会もやっていて、エンジニアとビジネス的な観点で話をしたりします。
会社組織ではなく、人数は40-50名ほどで、やり取りはFacebookグループやSlackなどツールを用います。アイデアが出たものを実際に手を動かして作ってみるという動きが出ています。月数回オフィスをフル活用してイベントを開催していて、リアルに顔を合わせる機会を設け横の繋がりも強めています。これにより共に成長を高め合える環境になります。
コミュニティマネージャーを決めた上で動いています。コミュニティの中から、コミュニティマネージャーを立てた方がいいと言われて立てるようになりました。コミュニティ内部には映像、IOT、ライターなどの分科会もあり専門家も入れ活動しています。自発的に言ってくれた人にやってもらうようにしています。
オンラインだけだと抱えている悩みをなかなか言いづらかったりします。悪い情報は他の人が見えている状態でなかなか出しにくいと思っているので、このようなリアルイベントの機会も設けるようにしています。
宮城さんが考えるそれぞれに合ったエンジニアとしてのキャリアの選び方4パターン
(1)複業を推奨するパターン
これに関してはまずやってみれば良いので、コデアルさんを紹介することもあります。ただし、コデアルさんのようなサービスはすでにハイスキルなエンジニアの方がまず使うことになるので、もしまだスキルがない方が複業するのであればブログを書くことからはじめてみては?といったことをすすめることもあります。
(2)起業までいかないが自分でサービス開発することを推奨するパターン
すごいこだわりや趣味がある人に向いていると思っています。
私は「フリーランスエンジニア」と言っています。「プロダクトエンジニア」と呼ばれるように1人で要件整理〜開発・リリースまでつくります。個人的にはこちらを推奨していますが、今まで相談に乗った中で殆どが躊躇するケースがありますね。なので、コミュニティ内部で私が先導しプロジェクトを構築し、メンバーとして混ざるといったスタンスもあります。今後はこの働き方が主流になると見ています。
(3)正社員で働いている会社を退職して、フリーランスSEになることを推奨するパターン
今いる会社がマッチしていない場合に推奨しています。フリーランスSEの場合、客先常駐で契約形態が社員でなくなるだけで、かつ45歳以上になると求人がなくなる可能性が高いので注意が必要です。先に述べたフリーランスエンジニアとは対象に年齢や業界の流れで仕事がなくなるネガティブ要素が十分にあります。
フリーランスSEの場合には、現在が比較的なりやすい環境でありますが、安易にフリーランスにならない方がその人のためである場合もあります。人によってはフリーランスを推奨せず転職を案内する場合もあります。
(4)エンジニア対象の異業種のサービスをやることを推奨するパターン
エンジニアとしての能力には自信がない場合や自身の原体験に絡めたい場合に提案しています。全員が必ずしもITスキルを活用した事業に取り組む必要はないと思っています。例で言うとこの記事にもありますが、エンジニア向けのファッションサービスをやるなどが具体例になります。
エンジニアとして働いてきた経験を武器に、改めて事業を構築するのも一つの手だと思うので相談時にはビジネスのアドバイスとしてもお話する場合があります。