海外在住エンジニア・金沢さんが語る、テックダイレクトの魅力
大学を卒業後、金融系のサーバー開発や旅行代理店向けサーバー開発など、様々な業界のシステム開発に携わる。
現在ではタイに移住し、国外にいながらも日本企業からの案件を受注するフルリモートエンジニアとして活躍中。
本インタビューでは、エンジニアとしての金沢さんのご経歴を参考にしつつ、海外に住みながら「テックダイレクト」を利用して案件獲得を行う秘訣に迫っていきます。
エンジニアを志したきっかけ
テックダイレクト阿部:本日はインタビューをお受けいただき、ありがとうございます。現在エンジニアとして活躍する金沢さんですが、いつ頃からエンジニアとしてのキャリアをスタートさせたのですか?
金沢さん:2000年前後ですね。当時、ちょうどインターネットが爆発的に普及していく時期で、「この波に乗らないと絶対に後悔する」と感じていました。まずは、これから伸びる業界に身を置きたいという将来への投資の感覚が大きかったです。
阿部:時代の空気感を直感的に感じ取ったんですね。
金沢さん:そうですね。それともう一つは個人的な憧れです。プログラムを書くと、その世界の中では自分がルールを決められる。ちょっと神様になった気分ですね。ゲームプログラマーではありませんが、システムやアプリも一種の「シミュレーション世界」。真っ白な紙に絵を描くように、自分の発想を動かせるのは本当に面白い。
阿部:単なる仕事以上に「自分の表現手段」でもあったわけですね。
金沢さん:まさにそうです。私にとってエンジニアは職業であると同時に表現のツールでした。
エンジニアに必要な力とは?
阿部:エンジニアを続けていくうえで、金沢さんの考える必須スキルなどはありますか?
金沢さん:一番大事なのは「正しく理解する力」です。システム要件を誤解すると、コードがいくらきれいでも役に立たないものになります。
次に「正しく質問する力」。分からないことをそのままにせず、適切な形で投げかけることができるかどうか。質問の仕方で相手の理解度も自分の理解度も露わになります。
そして「人に説明・指導できる力」。説明は事実を整理して伝えること、指導は相手のレベルに合わせて最適に伝えること。エンジニアにはこの両方が求められると思います。
阿部:確かに、コードを書く以前の段階がすごく重要なんですね。
金沢さん:そうです。私は必ず日本語でコメントを書いてからコードに落とし込みます。「この関数は何をするのか」「どのデータを使うのか」を先に文章化するんです。
阿部:なるほど、それはメモ以上の意味があるんですね。
金沢さん:はい。頭の中で理解しているつもりでも、文章にすると「ここが抜けている」とすぐに分かります。結局、理解できていない部分がバグの温床になるので、最初に言語化しておくのは必須です。
海外移住の決断と実情
阿部:実際に海外移住を決断されたのはいつ頃ですか?
金沢さん:2020年頃ですね。コロナで世界が一変した時、日本での将来に不安を感じました。その時期に、海外に移住した知人の話を聞く機会があり、自分も挑戦してみようと決めました。
阿部:移住先を選ぶ基準は何でしたか?
金沢さん:大きく3つです。生活コストが抑えられること、税制上のメリットがあること、そしてインターネット環境が整っていること。結局、生活の質と仕事の継続性、この2つを両立できる場所を探しました。
阿部:移住後、どんな変化を感じましたか?
金沢さん:まず、固定費が大きく下がりました。住居費や食費、税金も含め、日本にいた時よりもずっと余裕があります。結果的に精神的にも余裕ができ、仕事に集中できるようになりました。
阿部:逆に、苦労された部分はありますか?
金沢さん:もちろんあります。言語の壁や文化の違いは避けられないですし、生活習慣に慣れるのも簡単ではありません。また、フルリモート案件が必須になるため、どうしても案件獲得の間口は狭くなってしまいますね。
テックダイレクトを活用した案件獲得
阿部:海外移住後の案件獲得はどのように行っていますか?
金沢さん:テックダイレクトを利用して、スカウトメールを受け取った中から案件を選んでいます。様々なプラットフォームを利用してみましたが、実際に案件に繋がったサービスはテックダイレクトだけでしたので、今はテックダイレクトのみを使っています。
阿部:金沢さんの目線から見て、テックダイレクトで案件が決まる要因のようなものはあるのでしょうか?
金沢さん:自分の場合は海外在住なので、フルリモートが必須になります。テックダイレクトの場合はフルリモート案件を可としている企業からスカウトが多く届くイメージですね。
またSES企業からも多くスカウトが来るため、自分で積極的に営業をしなくても案件が獲得できています。
阿部:テックダイレクトの魅力を説明していただき、ありがとうございます(笑)
今後もテックダイレクトを利用し続けていただけそうですか?
金沢さん:はい(笑)自分のスキルを求めてくれる企業からお声がかかるうちは、利用し続けていこうと思っています。
今後スカウトマッチングサービスに求めること
阿部:現時点でもご自身のスキルを活かして案件を獲得できていると思いますが、テックダイレクトを含めスカウトマッチングサービスに求めることなどはありますか?
金沢さん:機能性という部分では特にないのですが、日本のエンジニアを海外のプロジェクトに「集団で売り込む」仕組みなどがあればいいと思っています。
日本のエンジニアは英語力が低いものの、仕事が丁寧で真面目であり、欧米と比較しても安価な労働力となり得るため、個人戦ではなくチームとして海外に参入できると有利になると思います。
阿部:なるほど。そのような仕組みがあれば、確かにビジネスとしても面白そうですね。実現となると障壁も多そうですが、是非とも参考にさせていただきたいです。
本日は様々なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。これからも金沢さんのご活躍を祈念しております。
金沢さん:こちらこそありがとうございました。引き続きテックダイレクトを利用しながら日本のIT業界で活躍していきたいと思います。
おわりに
金沢さんとのインタビューを通して、エンジニアとして働く魅力やエンジニアを続けるうえで大切なことが改めて認識できました。
また、海外で働くメリットやデメリットも分かりやすくお話いただき、これからエンジニアとして海外で働く人にとっても、非常に参考になるインタビューだったと思います。
金沢さん、貴重なお話をありがとうございました。