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株式会社ファンステージCEO中村様、CTO川邊様インタビュー

1. 今に至る経緯について教えて下さい。

まずは中村さんにお聞きします。なぜ事業を始めたのですか?

川邊と会社を作ってみたかった、からですね。社長職は大変なので好きじゃないし、やりたくなかったのが本音でして。今にも未来にも自分にも一人でコミットしていかなければならないじゃないですか、それが耐えられないというか。でも川邊と2人で分け合えればやっていけるかなと思ったのがはじまりです。他の人ではダメでした。

川邊さんは中村さんをどう思っていらっしゃったのですか?

何か老夫婦感がありますよね笑 中村は新卒向けの塾をやっていて、この人は何やっているのだろうという興味がありました。当時4~50万人の就活者のうち、30万人程度しか就職をしなくて、残りの20万人は途中で諦めてしまう状況でした。そういった人たちに対して何かできないかと考えているところがすごく面白くて、一緒にやってみたいなと思っていました。

今に至る経緯を教えて下さい。

川邊 フリーランス時代とある出版会社の仕事をやっていた時に、向こうのクライアントさんから会社作ってくれないかと言われたことがあったのです。作るのはいいけどお金の計算は嫌です、と言っていたら、ちょうど中村がいた、というのがきっかけです。

それで、どうせ会社を作るなら、SESから抜け出したくて、やるのだったら受託・もしくは自分たちでサービスを作りたくて。最初は3万円とかその程度の仕事を請け負って、それから少しずつ広げていきました。

なぜSESを抜け出したかったのでしょうか?

昔SESの会社に所属していたのですけれども、一人一人のスキルを見ればそこそこだったのに、会社全体で見ればバラバラで、その会社にどんなスキルがあるかと聞かれると、ゼロという感じだったのですよね。それにお客さんに対しての提案があっても、通じなかったりできなかったりで、そういった現状はダメだと思っていました。

3万円ほどの仕事から、信頼をどういう風に積み重ねていったのでしょうか?

偶然なのかもしれないですが、お客様との関係の一歩目は火中の栗を拾いに行くような案件が多かったですね。好きで拾いにいっていた部分もあるのですが笑 全く使ったことのない言語・データベースで納期2週間後です、といった案件にも対応をしました。そういったものをやっていくうちに、それならこのくらいやってくれるよね、といった幅が少しずつ広がっていっていきました。

そのような形で成長をしてきましたので、弊社では言語やデータベースに特にこだわりはないです。営業でも、弊社はこういったことができますと言って宣伝はせずに、いろいろと興味を持った案件に飛び込んでいっています。

2. 今後会社をどのようにしていきたいですか?

川邊 今弊社が抱えている最大の問題点が、PMをやる人が私しかいないということなのですよね。そのような中で私が営業を取り、マネジメントをするのが現状です。ここに誰かが欲しいですね。そういったことがあって初めて私の時間が50%空くと思っています。残りの50%で自社サービスを作っていきたいと思っています。

PMの素養についてどう考えますか?

PMのみならずSEやPGに関しても言えることなのですが、最も大事なことはコミュニケーションだと思っています。コミュニケーションというのはしゃべられることだけではなくて、相手が何を考えているのか察知する能力です。プログラムを書くという行為に関しても、プログラムという言語を通じてユーザーと会話するというのが僕の考え方です。面談の時も全てコミュニケーションを見ています。

見るコツなどあるのですか?

何となくですが、ちょっと意地悪な質問をした際に、こちらの意図を汲みとって返してくれるか、といったことを見ると意外とわかります。

自社サービスの構想案などはありますか?

今日本には物が溢れているので、次は助け合いだとかそういうものが必要になってくると思います。助け合いをマッチングするようなサービスを作っていきたいですね。

中村 右に同じです笑 課題はそこにあるし、将来的には儲からなくても最悪いいので、サービスを作って僕たちがここにいるということを世の中に発信していきたいな、と考えています。

業界としてもPMがボトルネックだという話をよく聞きます。

技術者になったきっかけが、コミュニケーション能力に自信がないから、という方が多いですよね。ですがそうではなくて、よりコミュニケーション能力の求められる仕事だと思います。そういった部分が世の中の需要とアンマッチなのかな、という感じがします。

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