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誰でも専門家になれるんだから、もっと挑戦しよう:SORABITO株式会社吉田翔さんインタビュー

今回はSORABITO株式会社CTO、吉田翔さんとコデアル株式会社CEO愛宕の対談インタビューです。建設機械のサービスを展開していますが、決済・物流などの話もしていただきました。

愛宕 はじめに御社で提供されているサービスについて教えていただいてもよろしいでしょうか?

吉田 弊社は中古の建設機械や農業機械のオンラインでのマーケットプレイスALLSTOCKER(オールストッカー)をやっています。特に東南アジアでは年々インフラ投資が増えており、建設機械の需要も高まっています。実は海外から日本で建設機械のオークションが行われているのですが、わざわざ旅行費払って海外から来ても買えないことがあるという実情があって、そこに問題意識を持って始めたんですよ。

通常のECサイトより特殊で、ITが私たちの強みですけれども、機械の品質チェック・決済・物流にも強みを持っています。大型機械を取り扱う一般的な業者はいないので物流方法を検討し、オールストッカーの商品は高額商品であるため、独自の決済を持つ必要がありました。


参照:https://allstocker.com/ja

チームに求めること

愛宕 次にALLSTOCKER(オールストッカー)の開発体制について聞かせてください。今何名で開発されているのでしょうか?

吉田 エンジニアはデザイナー含めて7名でやっています。開発で面白いところで言えば、Smalltalkという言語を使ってやっています。プロトタイプ開発に向いていて、学習コストが低く、デバッグしやすいから使っています。その他にRubyやGroovyも使っています。課題や必要とされているものを素早く作るために、言語を選択しています。幸運なことに新しい取り組みを歓迎する雰囲気で助かっています。

愛宕 吉田様が採用の際に意識されていることはありますか?

吉田 まずは会社の雰囲気に合うかです。エンジニア観点でいうと、私たちが今までなかったサービスに挑んでいるので、混沌とした要件から仮説を立てて、作ることができる人を選んでいます。それとこれしかやらない、といった人は取らないようにしています。この世の中一つの開発言語がいつまで続くかわからないので、変化に耐えられるかどうかを見ています。最後によく勉強する方ですね。業務領域が広いので、学ぶことが多いし、業務も考えられるかどうかを見ています。

誰でも専門家になれる今、もっと挑戦を。

愛宕 今までの吉田様のお話から、エンジニアは「変わることが前提にあることが大切だ」と感じました。実際にはこれから世の中の変化に対応するために、どのようなことを大切にしているのでしょうか?

吉田 そもそもエンジニアのチームミッションで、世の中を変える、というのをあげていて、世の中の合理的でない部分をITで変えていくことを大切にしています。それが実現できれば、関わる人の生活も仕事も楽になるわけです。いつももっと働きやすい状況を作れ、とよく言っています。

リモートワークに関しても、懐疑的な部分もあったんですけれど、今リモートでやっていただいている方がいて、おかげさまでその方によくリードしてもらっています。リモートワークも、かなり綿密にコミュニケーションのできる方なら問題ないな、と思うようになりましたね。気を配れる人がリモートワーク向きなのかな、と思いました。どうしても文字や音声だけだと感情が見えなかったり、伝達漏れが出てくると思うのですが、そこをちゃんと聞き直してくれる人であればいいですね。

また、うちは特にグローバルな会社なので、海外エンジニアの採用は意識しています。日本にいては日本からしか発信できません。海外や地方の文化も重要だと思います。私自身も愛知の田舎で建設機械の課題を見つけたからこそ今東京でサービスをやっているわけですし。各地からの知識・経験を使って働いてもらいたいなと思っています。

愛宕 私たちの会社にもリモートワークを推進する理由があります。これから海外市場でサービス提供していくことを考えたとします。その際に、私たちは自分たちが実際にその土地で生活したことがない、その土地の人たちと話をしたことがないとしたら、絶対にいいサービスは作れないという考えを持っています。となると、リモートワークができるような状態で実際にその土地で生活できるような働き方ができるような会社になっていることが非常に大切なことだと考えています。将来「旅するように働く」という働き方を、コデアルというサービスを通じても実現したいという気持ちもあります。

吉田 我々の場合は海外もあるので、言語も重要ですね。東南アジアはそれぞれの国に言語があるし、ITに強い方ばかりではないので、英語だけではどうしようもないんですね。そもそも私はSIerで、ITをやっている方にITを売っていたのですが、それは面白くないんですよ。今までITの介在できなかった業界に目を向けて、ITの力でその業界を復活させるようなところに興味があります。世の中がそう言ったサービス展開を歓迎するようになってきていますし、リアルな生活と密接したITサービスを作っていくのが重要かなと思います。

愛宕 IT化がまだ進んでいない部分にサービスを届ける取り組みはすごく魅力的だと思います。

吉田 面白いのが、建設機械という一個のテーマに取り組んだのだけれども、金融や貿易など様々なテーマに触れることができたことですね。世の中の気づかれていない部分に目を向けて働くと、もっとよくいろいろなことを知れて、自分の人生を豊かにできると思います。これから専門家じゃなければできないことが減ってきて、誰でも専門家になれると思うので、新しいことにどんどん挑戦できればいいと思っています。

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